画像を拡大 点字名刺

視覚障害・点字について

視覚障害者といえば「全盲」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、全盲(完全に物が見えない)と弱視(物がはっきり見えない)に分けられ、人によって見え方に違いがあります。

視覚障害者は、身体障害者福祉法において「視覚障害 障害程度等級表」に該当する人が障害者手帳を取得しています。

視覚障害 障害程度等級表
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shinsho/shinshou_techou/sintaisyougaininteikijyun.files/1.shikakusyougai.pdf

一方、色覚異常、夜盲症、羞明(しゅうめい)、複視など視覚障害でも、身体障害者福祉法における視覚障害の定義には含まれないので、障害者手帳の交付対象ではありません。

いずれにしても視覚障害によって行動や行為が制限され、日常生活や社会生活に不自由が生じます。そのうちの一つは「文字の読み書きが困難になること」です。そのため視覚障害者の情報入手の方法として、電子ルーペや拡大読書器などの支援機器から文字を拡大して情報(視覚情報)を得ています。

支援機器でも見えない方は、パソコンやスマートフォンの読み上げ機能や支援機器から音、音声による情報(聴覚情報)、点字から情報(触覚情報)を得ています。

皆さんもご存じのように、街に出ると自動券売機、エレベーター、トイレなど、それに家では家電製品、日用品、食料品などの身の回りでたくさんの点字を目にしているはずです。点字は、目の不自由な人が情報を得るように付けられています。

点字は全て横書きで、指先で点字をなぞって左から右へ読みます。指先を活用できない人は、唇や舌で点字を読む人もいます。

現在、世界で用いられている点字は、フランスの盲学校教師ルイ・ブライユが、16歳(1825年)の時にアルファベットを6つの点の組み合わせで表現する点字を考案しました。

点字は、縦3点、横2点の6点の組み合わせで構成され、その単位を「マス」と言います。ピクトグラムアートのデザイナー石倉京氏に「点字一覧表(凸面)」の作成をお願いしましたのでご覧ください。

画像を拡大 点字一覧表(凸面)