写真を拡大 RPA(Robotic Process Automation)活用までのプロセス

NECは10日、企業の働き方改革を推進するRPA (Robotic Process Automation)の導入や運用を支援する製品として、現状の業務を可視化する「働き方見える化サービス」を強化するとともに、複数のロボットを一元管理できる「NEC Software Robot Solution マネージャ」を商品化し、販売を開始したと発表した。複数のロボットの状況を把握し、端末から実行状況まで一元管理することで、エラーによる業務停止やライセンス切れなどのリスクを軽減することができる。アセットを組み合わせたRPAソリューション群も今後順次拡大し、運用管理における利便性やセキュリティの向上を支援する。

「働き方見える化サービス」は、マイクロソフト「Outlook」などスケジューラとの連携により、自宅や外出先で行うテレワークやオフィスにおける勤務状況のデータ収集と可視化ができるサービス。今回、「業務タスク機能」を強化し、個人ごとに最大10個の業務の時間集計が可能となった。対象業務にかけている時間を定量的に測定できるため、対象業務をRPA化する場合の投資対効果の判断材料として活用できる。上位サービスである「Advanced版」では、個人だけでなくグループごとの集計機能を実装しているため、業務に対してのグループ全体での投入時間を可視化できる。

企業内でRPAを用いた業務効率化が進むと稼働するロボットの数が増えていくが、ロボットが増えていくにつれて各ロボットの稼働状況が把握しにくくなり、エラーによる業務停止やライセンス切れなどのリスクが高まることが予想される。各ロボットの状況を把握し、端末から実行状況まで一元管理することでこのリスクを軽減することができる。ロボットに日時を指定してスクリプト(ロボット定義)を配信することもできるので、ロボットの稼働率を上げ、投資対効果を高めることが可能。

同社のアセットを組み合わせたソリューションを順次提供し、管理運用での利便性の向上やより広い業務への拡大を支援する。今回は、NECのPCサーバ「Express5800」や、リモート操作ソフトウェア「WebSAM WinShare」と組み合わせることにより、セキュリティ、運用性、可用性を向上したシステムとしてのソリューションを提供する。さらに運用管理製品「WebSAM」と組み合わせ、フロー制御によりロボットとバッチ処理を融合させた業務の高度な自動化やロボットの同時多重起動による誤動作防止、ロボット処理に異常が発生したことを知らせる通知機能を強化するソリューションを合わせて提供する。

価格は、「NEC Software Robot Solution マネージャ」が240万円、「Express5800/T110i-S(ソリューション用サーバ一式)」が113万5400円~、WebSAM WinShare(基本セット)が2万3600円(いずれも税抜き)。

■ニュースリリースはこちら
https://jpn.nec.com/press/201804/20180410_01.html

(了)

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リスク対策.com:横田 和子