(出典:Shutterstock)

今回紹介させていただく報告書は、IoTネットワークのセキュリティー対策を専門とするNozomi Networksが2021年7月に発表した「OT/IoT Security Report」である。

タイトルにある「OT/IoT」という表現のうち、「IoT」は「Internet of Things」の略であり、読者の皆さまの多くが既にご存じなのではないかと思うが、さまざまなセンサーやデバイスをインターネットにつないで活用する技術である。「OT」とは「Operational Technology」の略で、工場や社会インフラで使われている設備やシステムが最適に動作するよう制御するための運用技術を指す。

本報告書は下記URLにアクセスして、氏名やメールアドレスなどを登録すれば、無償でダウンロードできる。
https://www.nozominetworks.com/ot-iot-security-report/
(PDF 39ページ/約 6.2 MB)

本報告書は主に次の3つのセクションから構成されている。

・ランサムウェア
・脆弱(せいじゃく)性分析
・IoTセキュリティーカメラ

2つ目の「脆弱性分析」の部分はサイバーセキュリティーの専門的な内容が多く、正直申し上げて筆者にも理解できない内容が多いので、本稿では「ランサムウェア」と「IoTセキュリティーカメラ」の部分を中心にナナメ読みしていきたいと思う。