(出典:Shutterstock)

今回紹介する報告書「The True Cost of Downtime」(不稼働時間に関する真のコスト)を発表したSenseyeは、英国に本拠地を置き、主に製造業に対して予知保全(predictive maintenance)のソリューションを提供する企業である。

「予知保全」とは、機械や設備を頻繁に監視し、何らかの兆候から不具合や故障を予知して適切な保全活動を行うことによって、ランニングコストを減らしつつ機械や設備を最適な状態に管理する手法である。定期的に部品を交換するなどといった「予防保全」と比べると、交換時期前に不具合が発生するのを防ぎながら、まだまだ使える部品を(余裕を持って)交換することによるロスを減らすことができるという利点がある。

本報告書は恐らく予知保全の重要性や利点をアピールすることを狙って作成されているため、本報告書が扱う「不稼働時間」(downtime)は地震や水害、火災・爆発などによる事業中断ではなく、主に機械や設備のトラブルなどによるものである。「リスク対策.com」の読者の皆様の主な関心が災害などによる事業中断だと考えれば、この点については読者の皆様の関心とは一致しないかもしれないが、不稼働時間に関するコストを数字で表した例としては参考になることも多いのではないかと考え、紹介させていただくことにした。

本報告書は下記URLにアクセスして、氏名やメールアドレスなどを登録すれば、無償でダウンロードできる。
https://www.senseye.io/downtime-report-download
(PDF 14ページ/約 20.4 MB)