2018/03/05
防災・危機管理ニュース
東京都は3日、女性向け防災イベント「防災ひな祭り」を港区の東京ミッドタウンで開催。約500人が参加した。ファッションショーやトークショー、避難所など狭いところで体を動すためのヨガや、1日から配布が始まった「女性版東京防災」こと「東京くらし防災」を使ったクイズ形式での防災に役立つ知識の紹介が行われた。
小池百合子知事はビデオメッセージで、出身地の兵庫県で起こった1995年の阪神・淡路大震災での経験について「着替えのスペースや女性向け物資の不足など、女性の悩みを目の当たりにした」と振り返った。そして「防災ひな祭り」について「災害が起こると暮らしがどうなるか、考えるきっかけになればと思い開催した」と述べた。
来場者にも配布された「東京くらし防災」掲載の防災知識の解説では、携帯電話充電器やゼリー類など軽食、生理用品といった携帯しておくべき役立つアイテムを紹介。食器は下から中、大、小のサイズの順に置くと地震時に落下しにくいことや、「日常備蓄」として、普段よく使う食料品などを多めに備え、古くなったものから消費し新しいものを補充するローリングストックの手法などが伝えられた。備蓄では「長持ちするからといって、普段あまり食べないものを買うと賞味期限切れを起こしやすい」と注意を促した。
「防災ひな祭り」は「東京くらし防災」のお披露目と、都の女性防災人材育成事業のキックオフとして開催された。人材育成事業は11日に新宿区の都議会議事堂にある都民ホールでの「防災ウーマンセミナー」で開始。避難所や帰宅困難者対策などについて話される予定となっている。
■関連記事「女性版東京防災、美容院などで3月配布」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/4593
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方