2018/02/02
激変の時代!海外リスクに備える

2月9日から翌3月18日にかけて平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック・パラリンピックが開催されるのにあたり、外務省は1日、観戦やビジネスなどで現地に赴く渡航者に対して「たびレジ」登録など各自で心掛けるべき安全管理に関する注意喚起情報を公開した。
韓国では近年、大規模なテロ事件などは発生しておらず、治安は比較的安定している。それでも日本と比較すると韓国は殺人が約2.5倍、強盗が約1.2倍多く発生しており十分な注意が必要となる。また現在韓国では鳥インフルエンザが発生しており、これまでヒトへの感染は報告されていないものの、養鶏場や渡り鳥の飛来地への訪問は控える、死んだ鳥に触らない、手洗い・うがいを励行する、必要に応じてマスクを着用するなど対策が求められる。
開催地となる韓国北東部の平昌・江陵(カンヌン)地域は、韓国国内でも最も厳しい寒冷地で、大会期間中は夜間にマイナス20℃近くまで冷え込むこともある。観戦には万全の防寒対策と、宿泊施設の事前予約が必須となる。
さらに大規模な自然災害、会場での騒乱・テロ、北朝鮮情勢なども予断を許さない状況にあることから、外務省は平昌と江陵に臨時の在韓国大使館連絡事務所を開設するとともに、外務省海外安全ホームページと在韓国大使館ホームページ内に特設ページを設けて、最新の安全情報を提供している。また渡航者には、渡航先でも最新の安全情報を提供し、緊急時には大使館等からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行安全情報のメール配信サービス「たびレジ」への登録を呼びかけている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2018C014.html
■在韓国大使館が作成する「2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック大会特設サイト」はこちら
http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/pyeongchang.html
■「たびレジ」の登録ページはこちら
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
(了)
リスク対策.com:峰田 慎二
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