2018/04/06
激変の時代!海外リスクに備える

アクサ生命保険とアクサ・アシスタンス・ジャパンは2日、全国の商工会議所に所属する中小企業などを対象に、海外進出を支援するサービス「海外危機対応プラン」の提供を開始した。アクサ生命はこれまでも全国の会員企業に団体保険制度や退職金制度などを提供しており、今回新たに中小企業が取り組む海外進出分野でも支援を広げる。
国内では市場が縮小する中で、日本を含む11カ国で発効予定のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)を追い風に、中小企業の製品・サービスを海外に輸出するため商工会議所や経済産業省など各省庁が支援。海外展開を実現した中小企業は年々増加傾向にある。一方、企業の従業員が海外に出張・赴任する際、海外旅行保険では渡航中のけがや病気が発生した際の病院手配や治療補償は対象になるが、大規模自然災害、テロ・戦争などが起きた場合の緊急避難・安全確保措置の支援は含まれておらず、社員への安全確保に課題があった。
同サービスでは、すでに海外進出した会員企業の従業員やその家族を対象に、現地で地震・洪水など自然災害や戦争・テロ・暴動・革命、疫病や伝染病の集団感染などの非常事態に遭遇した際に、安全な地域への避難先や安全確保措置の手配を行うというもの。具体的には(1)専門家(セキュリティ・アドバイザー)への電話相談(2)安全な国・地域までの緊急避難の手配(3) 緊急避難に代わる安全確保措置の手配ーの3つを実質自己負担なしで利用できる。サービスは世界全エリアが対象。費用は年間6万円(税別)。従業員100名を超える会員企業は別途契約料見積もりに応じる。
■ニュースリリースはこちら
http://www2.axa.co.jp/info/news/2018/pdf/180330_2.pdf
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:峰田 慎二
- keyword
- アクサ生命
- アクサ・アシスタンス・ジャパン
- 商工会議所
- 海外リスク
- 保険
激変の時代!海外リスクに備えるの他の記事
- 海外進出の中小企業に緊急時支援
- 海外子会社のリスクを把握し対策の手立てを
- 90カ国で安心のセキュリティ・医療を提供
- トランプ政権に世界経済ほんろう
- EU個人データ保護法対応ソフト
おすすめ記事
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/15
-
BCMSで社会的供給責任を果たせる体制づくり能登半島地震を機に見直し図り新規訓練を導入
日本精工(東京都品川区、市井明俊代表執行役社長・CEO)は、2024年元日に発生した能登半島地震で、直接的な被害を受けたわけではない。しかし、増加した製品ニーズに応え、社会的供給責任を果たした。また、被害がなくとも明らかになった課題を直視し、対策を進めている。
2025/04/15
-
-
生コン・アスファルト工場の早期再稼働を支援
能登半島地震では、初動や支援における道路の重要性が再認識されました。寸断箇所の啓開にあたる建設業者の尽力はもちろんですが、その後の応急復旧には補修資材が欠かせません。大手プラントメーカーの日工は2025年度、取引先の生コン・アスファルト工場が資材供給を継続するための支援強化に乗り出します。
2025/04/14
-
新任担当者でもすぐに対応できる「アクション・カード」の作り方
4月は人事異動が多く、新たにBCPや防災を担当する人が増える時期である。いざというときの初動を、新任担当者であっても、少しでも早く、そして正確に進められるようにするために、有効なツールとして注目されているのが「アクション・カード」だ。アクション・カードは、災害や緊急事態が発生した際に「誰が・何を・どの順番で行うか」を一覧化した小さなカード形式のツールで、近年では医療機関や行政、企業など幅広い組織で採用されている。
2025/04/12
-
-
-
防災教育を劇的に変える5つのポイント教え方には法則がある!
緊急時に的確な判断と行動を可能にするため、不可欠なのが教育と研修だ。リスクマネジメントやBCMに関連する基本的な知識やスキル習得のために、一般的な授業形式からグループ討議、シミュレーション訓練など多種多様な方法が導入されている。しかし、本当に効果的な「学び」はどのように組み立てるべきなのか。教育工学を専門とする東北学院大学教授の稲垣忠氏に聞いた。
2025/04/10
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方