車両後方上部に付いているのがレーザースキャナー

NTT東日本はMMS(Mobile Mapping System)と呼ばれる車両を用いた電柱の点検を2018年度から実施する。カメラや3Dレーザースキャナーを用い、走行しながら電柱のデータを収集。たわみを発見する。17日に東京都調布市のNTT中央研修センタで実施された、設備の保全などスキル向上を図る「現場力向上フォーラム」で公開された。

車両には360°撮影可能なカメラのほか、後方に3Dレーザースキャナーを搭載。時速30~40kmで走行しながらでもデータを収集可能だという。データを持ち帰り、その中から電柱の計測データを抽出。たわみを自動計算する。これまでは目視で1本ずつ検査を行っているという。MMS導入で効率化や正確な保守データによる電柱の安全性向上も図る。

同フォーラムでは展示のほか、技能競技会も実施された。光回線の故障を探し出し、修理する設定。NTT東日本の29支店の代表のほか、NTT西日本の大会で優勝した1チームを招待し計30チームで実施した。技術面や正確性、迅速性、顧客対応力以外に安全性も審査に加味。安全な作業のための作業前の危険予知活動などが問われた。

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リスク対策.com:斯波 祐介