登壇したマクルーアCEOはサイバーセキュリティへのAI活用の意義を述べた

エムオーテックス(以下MOTEX)は11月30日、サイバーセキュリティに関するイベント「Unbelievable Tour in Japan #2」を東京・港区の品川グランドホールで開催した。同社がOEMパートナー契約を結んでいる米サイランス社のスチュアート・マクルーアCEOが講演。人工知能(AI)によるセキュリティ向上などについて話した。

MOTEXはサイランス社の「プロテクトキャット」を日本で供給。プロテクトキャットはAIエンジンを活用し、未知の脅威に対しても攻撃実行前に検知し防御する。クラウドにあるAIに10億のファイルを学習させ、各ファイルから最大700万以上の特徴を抽出。マルウェアか正常ファイルかを判断する数理モデルを作成し、端末に導入する。

マクルーアCEOは「これまでのセキュリティは(過去の攻撃の特徴を登録する)シグネチャによるものだったが、過去しか見ないやりかたでバックミラーだけ見て運転しているようなもの」と述べ、クラウドにあるデータ統計をAIに覚えさせることで対策を進める意義を説明した。またAIでセキュリティに関する意思決定のほとんどは促進され、悪意ある人物たちの先手を打てる。AI活用は明るい未来だ」と説明。AIでサイバー攻撃をなくせるとした。

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介