第114回:熱帯低気圧の活動状況を世界規模で予測する
Resilience360 / 2020 Tropical Storm Season Outlook (Mid-August Update)
合同会社 Office SRC/
代表
田代 邦幸
田代 邦幸
自動車メーカー、半導体製造装置メーカー勤務を経て、2005年より複数のコンサルティングファームにて、事業継続マネジメント(BCM)や災害対策などに関するコンサルティングに従事した後、独立して2020年に合同会社Office SRCを設立。引き続き同分野のコンサルティングに従事する傍ら、The Business Continuity Institute(BCI)日本支部事務局としての活動などを通して、BCMの普及啓発にも積極的に取り組んでいる。一般社団法人レジリエンス協会 組織レジリエンス研究会座長。BCI Approved Instructor。JQA 認定 ISO/IEC27001 審査員。著書『困難な時代でも企業を存続させる!! 「事業継続マネジメント」実践ガイド』(セルバ出版)
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国際物流大手DHLのグループ企業であるResilience360社が、今年の熱帯低気圧(注1)の見通しに関するレポート「2020 Tropical Storm Season Outlook (Mid-August Update)」を、2020年8月20日に発表した。
タイトルに「Mid-August Update」と書かれているのは、同年5月に発表された報告書に対するアップデートという意味である。本連載では新型コロナウイルス関連の報告書を紹介することを優先してきたために、5月に発表された報告書を紹介できなかったが、本稿では今回発表されたアップデート版の内容を中心に紹介する。本稿の注記に5月の報告書の入手先も記載させていただくので、もしご興味があればこちらも入手していただければと思う(注2)。5月に発表された報告書に書かれている今年の熱帯低気圧の見通しについて、熱帯低気圧のピークとなる9月を迎える直前に得られたデータに基づいて修正するというのが、この時期にアップデート版を発表した意図である。
本稿のトップに掲載した図は、過去40年間における熱帯低気圧の発生状況を示したもので、黄色よりも紫色の部分の方が熱帯低気圧が通った頻度が高いことを示している。この図を見ても明らかなように、熱帯低気圧の活動が活発なのは主に大西洋(Atlantic Basin)、東太平洋(East Pacific Basin)、西太平洋(West Pacific Basin)、およびインド洋(Indian Ocean Basin)の4つの海域であるため、本報告書でもこれらの4つの海域ごとに、これまでの状況と今後の見通しがまとめられている。
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