近隣企業から30人がGINZA SIX初の訓練に参加し、階段で地下3階の避難スペースに移動した

東京・中央区銀座の複合商業施設「GINZA SIX(ギンザ シックス)」で25日、開業後初となる災害時帰宅困難者受け入れ訓練が行われた。銀座6丁目の企業49社で構成される「銀座六丁目町会」の会員から30人が参加。災害時は最大3000人を3日間受け入れる体制を整えている。

この日の訓練では参加者を誘導し、入口前で氏名や健康状態などを記入させる受付を実施。階段で地下3階にある文化・交流施設「観世能楽堂」ロビーまで誘導した。

水など3000人が3日間滞在できるよう備蓄品を準備している

4月に開業したGINZA SIXは中央区と帰宅困難者受け入れの協定を締結。観世能楽堂に1000人など施設内に計3000人を収容可能。水2万7000L、食料2万7000食、簡易トイレ4万5000回分など3000人が3日間生活できる備蓄も行っている。

GINZA SIX管理組合の総務担当責任者の岡幸充氏は課題について「実際に3000人を受け入れるとなると、受付が大変だ。今後も自主的な訓練を行っていく」と説明。さらに「外国人観光客の訪問も多く、英語、中国語などでの対応も進めたい」と述べた。

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介