中央防災会議では実践的な研究を重視する姿勢を示した

内閣府を中心とした政府の中央防災会議は13日、第6回防災関連調査研究の戦略的推進ワーキンググループを開催。目指すべき防災研究の方向性をまとめた。学術連携による総合的な視点による防災・減災研究の推進や、実践性を重視し、社会実装を伴う研究の評価などを示した。

総合的な視点による研究では、研究者が部分最適と全体最適の同時実現を目指し、災害外力、社会の脆弱性、対策を意識。特に高齢化や人口減少といった社会の脆弱性の変化を意識。行政が実社会で明らかになっている課題を研究者に示すべきだとした。

また研究成果が実際の社会問題の解決につながる社会実装を重視。社会実装に貢献すると考えられる調査研究の事前評価を高めるほか、事後評価にも実際の社会問題解決に役立ったものを、積極的に評価をすべきだとした。

これと関連し、研究者は調査研究で培った知見を実務で生かす実践の場に積極的に参加すべきと提言。行政も研究者が現場で実践する機会を、積極的に提供すべきだとした。

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