沖縄では蛇は冬眠しません!

琉球列島ではヘビは冬眠しません。冬でも出て来るので、アウトドアに詳しい方もお間違えなく。昼間でも、ハブが寝ている草むらに入ってハブを脅かしてしまうと咬まれます。なので、昼間であれば整備されている道の中央は大丈夫です。

こんな津波避難道が海沿いの学校近くにはあるので、運転しながら確認してみてくださいね。ここだとハブの心配なく避難できそうです。

大宜味村 津波避難道

では、夜、ハブの活動時間に避難することになったら?

写真を拡大 夜道のハブ画像。閲覧注意!(画像提供:結くにがみ)

ネイチャーガイドでハブに詳しい方だと、いつ、どの場所にどんなハブがでやすいかよくご存知です。トレッキングする場合は聞いてみるのもよいかもしれません。昼間は草むらにいることが多いですが、夜は道の真ん中にもいます。

これには対策が必要ですね。ライトは必須と言われています。ライトで照らして確認しながら、ハブとの安全距離1.5mを保てるようにしたいです。

森遊びも実施している結くにがみさんにお聞きしたら、地元の方は厚手で膝上まで来るぶかぶかの長靴を履くとおっしゃっていました。薄手はハブの牙が通ります。厚手でも完璧とはいえません。だから、ぶかぶかの長靴にして隙間に余裕を持たせるとのこと。

一般財団法人日本蛇族学術研究所にお聞きしたら、長靴の隙間に新聞紙をつめる、プラスチック板など固いもので保護するという方法を教えていただきました。

じゃあ、沖縄といえば長靴は必須ね!と思っても、海遊びの道具に長靴持っていくのは・・・現実的ではないですよね。かさ張るし。

ハブ対策用の厚手でぶかぶかの長靴が、ホテルやレンタカーでレンタルできるという仕組みがあればいいかもと思いました。そして、その長靴は沖縄オリジナルのシーサー柄だったりハブ柄だったりすると、おみやげに購入して帰る人もいたりして、沖縄経済の活性化にもなるかもしれません!

私は欲しい!どなたか一緒に共同開発はいかがでしょうか?とはいえ、まだまだ現実ではこんな長靴は販売されてません。そこで、こんな事を考えてみました。

ハブはピットスネークともよばれ、赤外線を感知するピット器官を持っています。熱を感知して人を襲うのです。だとすれば、赤外線など熱を遮断する、アルミのエマージェンシーシートなどで巻いたらハブから姿を隠せるのでは?と思い、先ほどの一般財団法人日本蛇族学術研究所にお聞きしたところ「何ともいえませんね」と、ばっさり(笑)

ハブは木に登っていることもあるので、体を巻いただけじゃ役にたたないということや、熱を感知するだけでなく、動いたら敵と認識するので・・・とのこと。残念〜。

ハブのピット器官は0.001~0.003℃の温度差を感じるようなので、そんなに簡単にだませないか・・。いや、だますなんてやっぱりおこがましいですね。

沖縄にはそこにしかいない自然がたくさんあります。人がむやみに山に踏み込むことをハブが守ってきたからともいえそうです。とすれば、ハブは山の守り神みたいな存在です。神聖な場所に入るときは、津波避難であっても自然に対して謙虚な気持ちでいなければいけないってことかなあと思いました。豊かな自然を守りつつ、具体的な対策やアイデアが今後出てくることを願っています。

というわけで、旅先の事を事前にしっかり学んで、よい旅を楽しんでくださいね!

(了)