大地震や大火災などの発災時、大切な家族であるペットとどうやって避難するのでしょうか?ペットと一緒に逃げ出すときには、何と何を準備し、どうやって避難所まで行って同伴避難生活を続けるのでしょうか?

避難所にたどり着いても受付で、「ペットアレルギーの人がいますので体育館など避難所内には入れません」と言われたときにはどうしたらよいのでしょうか?

 ペットの防災について一緒に考えてみたいと思います。

 

まず、身近なところから準備しましょう。

1、しつけ

ペットのしつけは簡単なことではないですが、いざというときには飼い主以外にも吠えたり、噛みついたりしない「助けられやすい」ペットに育てておくことは大切なことだと思います。特に同伴避難となった場合はモラルとして必要になってきます。

中型犬くらいまでの犬であれば「抱っこ」や「ハウス」を教えて、避難が必要なときにはすぐにケージに入る練習を行っておくこと。いつも散歩時に用を足しているペットはトイレシートでも用を足せるよう、練習しておくとよいかもしれません。

以下、最低限、下記のコマンドを犬に覚えさせておくと災害発生時、素早く避難できると思います。

・ 待て(家から飛び出そうとするとき)
・ 来い(身近にいないとき、道路にとびだしてしまったとき)
・ 抱っこ(いざというときすぐに逃げられる)
・ バークコントロール(いろいろな音がしても吠えない)
・ ハウス(ペット自らケージに入る) 


下記のビデオはご褒美のトリーツ(エサ)を使ったトレーニング法です。基本的には従わせたいコマンドを出し、できたら褒め、トリーツを与えるの3つを繰り返し日々練習することで、ほとんどできるようになると思います。
    
トレーニングで大切なのは、冷静な態度で、コマンドはハッキリと1回だけ伝え、急がず犬の動きを見てできるまで待つこと。できなければリセットし、いったん犬の気分を変えてから再度繰り返すことなど、とてもわかりやすく教えています。



出典:How to Train a Dog to "Sit" (K9-1.com)

ご家族がいる場合は、家族のそれぞれが同じタイミングで犬にコマンドを出して、指示通りの動きができるようになっておくことが理想だとも伝えています。