来社した役人が偽物という以外に、本物でも内部スタッフと結託した利益誘導を図ることまであります

日系企業の多くは、定期的に工場設備の保守メンテナンスや新しい設備の調整などのために本社から現地工場へ日本人技術者を定期的に派遣したりします。

そんなとき、日本から来た技術者がよく驚くことの一つに中国現地の工事現場などで働く人々の服装がまちまちで、時にはよくサラリーマンが履く革靴で作業をしていたりすることがあるということです。最近はずいぶんとこのような光景は減ったのですが、当時は外地(上海であればそれ以外の地域をそう呼ぶ)から出稼ぎに来た人たちが着の身着のままで日雇いされて働いているということが多かったためです。ただし、最近では出稼ぎ労働者自体が減ったことと、雇い主が統一された作業服を提供することも多くなり、以前のような不統一感やみすぼらしさはなくなりました。

また、日本との大きな違いと言えるかどうかは分かりませんが、中国に来て感じる違和感の一つが、会社や事務所においても服装の統一感が乏しいということでしょうか。日本人は制服を着用することになれており、皆が同じ雰囲気、同じ色合い、同じデザインであることを好むようなのですが、中国ではそのような無意識の統一感はありません。皆が好き勝手とはいわずとも、自由な服装を好むからか「周りに合わせましょう!」という無言の圧力はほとんど感じられません。

日本に行った中国人は、日本のビジネスマンが統一された服装で仕事をしていることにある意味違和感があることと思われます。「日本こそ社会主義社会ではないのか!?」みたいな…感じといえばいいでしょうか。日本を離れて久しくなった筆者さえもそう感じるくらいですから。