国際社会における米中の立ち位置が大きく変化している(写真:写真AC)

■旧態依然の常識を捨てるとき

読者の方も「パラダイムシフト」という言葉を聞かれたたことがあると思います。我々日本人が好きな(!?)英単語が使われているためなんとなく理解したような気になってしまう風潮がありますが、何を意味しているかをしっかりと理解しておく必要があります。

パラダイム=「認識の仕方」「常識」「支配的な解釈」「旧態依然とした考え方」がシフト=「位置を移動」「状態や体制などを移行」するのですから「旧態依然とした常識や考え方が別の次元に移行する」という言葉だと理解することができます。そして、去年から今年にかけ、世界的なパラダイムシフトが起きつつあると多くの人たちが声をあげています。

常識に縛られたものの見方を自覚すべき(写真:写真AC)

すでに旧式のテレビ媒体を中心とした映像文化はパラダイムシフトを遂げており、YouTubeやTikTokをはじめとする選択制の映像文化へ移行しています。一方的に流される映像情報をあたかも洗脳されるかのように受け入れていた時代は、過ぎ去ったと見るべきです。20代以下の若者がほとんどテレビを見ないことは皆さんもご存じのことでしょう。

また、大衆に広く情報を提供する柱となっていた新聞や雑誌もすでにその使命が終焉を迎えており、横のつながりによるSNSがメインとなりつつあります。従って、ビジネスを行っておられる読者の方々も、このパラダイムシフトの潮流に合わせ、自分の視角を変え、これまで知らず知らずのうちに持っていた「認識バイアス」を新たな次元へと「シフト」させるべきときに来ているのではないでしょうか。