魅力的な会社の3要素をまとめると1つは共創文化。この文化が根付いている企業は、魅力的な会社だと見られやすいと考えています。社会とか顧客の声、そういったものを丁寧に聞いて、自分たちのビジネスに生かそうとしている企業、共に作り出そうという共創文化のある世界、これはインターネット社会の1つの特徴だと思います。2つに社会課題。ここに積極的に取り組んでいる会社です。非正規雇用や、ダイバーシティとか環境とか、いろいろなソーシャルイシューというのがあります。社会問題に自分たちが積極的に取り組んでいる姿を自分たちのオウンドメディアで伝えるのは本当に大事です。その企業を守ることになります。

最後に、魅力的な会社の3要素の3番目は現場の人的魅力に溢れる会社です。社長などに加えて、店員や駅員など直接的に接する従業員の魅力というのはやはり大事です。先ほどのヤマザキパンもそうでした。やはり会えない社長より会える現場社員です。直接会った人というのは、インパクトが強いのです。

実は、同じレベルの対応をしたとしても、嫌われる会社と嫌われない会社があると感じます。この差がどこから生まれるか。1つの要因はレピュテーションだと思います。やはり事実の蓄積によって評価は確立していきます。大切なのはネットを味方につけるような活動です。魅力的な会社の3要素を先ほど言いました。そ
ういう活動をしっかり行う。それが結果として風評を予防して、対策が強化される。平時におけるレピュテーションマネジメントをぜひ磨き上げていただければと思います。

(了)