これも有名な話ですが熊本の震災で関西テレビがガソリンスタンドで横入りしたケース。並んでいた方に写真を撮られてSNSにあげられて、関西テレビが公式に謝罪しています。このような動きが頻繁にみられるようになりました。企業の動きイコール、ファクトです。そのファクト自体を大きく評価する文化になってき
ている。

そういう動きからFacebookも評価方法を変えました。昔は「いいね」だけだったのが、今は「アングリー」「すごい」などいろいろ評価するようになってきている。このように評価をしやすいプラットフォームが出てきています。ですから、こういった情報環境の中で、我々はビジネスしていることを、強く意識しないといけない。

魅力とは何か

では、どのようなファクトに人は惹かれるのか。人の心を惹き付けて夢中にさせる、魅力という言葉に我々は注目しています。「魅力」は最近よく見ます。先日のサミットでも三重県や日本の魅力発信と報道されました。魅力という言葉は2011年くらいから急増しています。このころ何があったかというとSNSの急増です。東日本大震災を契機にSNSが非常に増えた。情報の流通構造がそれで変わったと見ています。

Googleトレンドで調べると、ネット上の世界も同じだとわかります。やはり魅力という言葉がずっと右肩上がりなのです。1つのキーワードがこれだけ上がるのは珍しい。
 

 

世界中の企業を評価する尺度を参考に、当社で開発した「企業魅力度モデル」を紹介します。これは3 つの魅力から構成されております。1つは商品的魅力です。これが高いと会社の競争力が向上していきます。次に人的魅力。これが高い会社は信頼感が高まります。そして、会社的魅力で市場価値が上がると考えています。