報告したいことや報告しなければならないことが、ヤマのようにあって、出口が見えません。この大船渡報告が落とし穴の深みにはまってしまいました。といっても、今は、熊本にしっかり、目も心も向けていかねばならない(東北のこと決して忘れていません)ので、今回と次回でおしまいにしようと思います。

大船渡の取り組みで特筆すべきは、津波被害にあって災害危険区域指定されてしまった「低地の活用」に、地域づくりの運動として、真剣に取り組まれていることです。そこでは、大企業を誘致しようというような浮ついた話はありません。
地域の良さを再確認し、暮らしとのつながりを意識し、地域の未来にリアリテイを見出そうとされています。その代表例が、越喜来の浦浜・泊まちづくり委員会の取り組みです。

慰霊の場はもとより、記憶を伝える場、子供たちの遊びの場、楽しめる散策の場などがちりばめられた、低地利用の取り組みがいきいきと展開されています。農地利用やバイオマスエネルギーもしっかり盛り込まれています。
大王杉もど根性ポプラも、頑張っています。震災の記憶を伝える「手作りミュージアム」としての「潮目」も素敵です。潮目には、越喜来小学校の子供たち全員の命を守った階段がさりげなく、置かれていました。

室﨑先生のFBより
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