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重要なインフラのリスクと言えば電力である。電力はいわゆる本源的入力であり、それがなければ何も動かない。

日々の生活を可能にする電気は発電・送電・配電設備の膨大なネットワークによって供給される。全国高圧送電線網として知られるものであり、複雑になりもろくなる一方である。

老化がある。送電線と変圧器の70%は少なくとも25年を経ている。

大規模である。高圧線は26万キロ、配電線は800万キロ、発電器と変圧器は数万台である。

容量には事実上全く余裕がないまでに利用されている。

ニューヨーク市の電力需要には非常に大きなものがあり、すでに限界に達しており、毎年夏にはその限界を超えることも稀(まれ)ではない。例えば2006年7月、夏季のピーク需要がネットワークの能力を超えたためにクイーンズのアストリア、サニーサイド、ウッドサイドの一部で、17万5000人以上の人が停電の被害にあった。あの長く暑い夏の間、私はニューヨーク市緊急事態オペレーションセンターのマネジメントをしていた。電気がなくなるや否や近隣の状況は急速に悪化した。我々はクイーンズで電力のない事態にどこまで耐えられるかわからなかった。しかしあの経験に基づいて言えば、せいぜい1週間であろう。