著者別連載一覧
ケリー マッキニー
9.11同時多発テロの後から15年間、ニューヨーク市におけるあらゆる大災害対応において指導的な役割を果たしてきた。 緊急事態管理のプロフェッションと実践を推進させるためのNPO法人である緊急事態管理アメリカを創立して代表となった。緊急事態管理の原理と実践に関する著作や講演は全国的に知られており「エッセンシャル・イマ―ジェンシー・マネージャー」と題する5分間のビデオはユーチューブで7万回以上の閲覧を記録している。カンサス大学から機械工学の学士号とニューヨーク市のコロンビア大学から公共管理の修士号を取得。 ニューヨーク市のオール・ハザード・コンソーシアムと緊急事態管理のためのアーバン・アセンブリ―・スクールの理事でもある。現在はニューヨーク市にあるワールドクラスの学術的な医療センターであるニューヨーク市立大学ランゴーン・ヘルスで緊急事態管理と企業レジリエンスの上席部長を務めている。
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大統領が国民に語る
メガJFOの大講堂は立見席のみとなっており、その中を大統領はステージを横切って演壇に歩み寄る。 「今、国土安全保障省のオジャミ長官と他の閣僚メンバーからニューヨーク市の現状に関する最新情報を入手した」 「わからないことはあまりに多いのですが、われわれが今知っていることをお伝えしましょう」
2020/09/25
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州とFEMAの出動
監視司令部はあの8月の暑い日の午後、任務チームの責任者に何度もコンタクトを試みた。24時間待機中の任務チームはニューヨーク市EOCの対応を調整する緊急事態マネージャーからなるものである。ホワイト・チームを率いるのは副局長のヘンリー・ジャクソンである。ホワイト・チームが当番であり、核対応の実行を任される。ジャクソンの仕事はすべてのスイッチを起動し、すべての人員を配置につかせることであった。そのために必要なのはグレート・マシーンのスイッチを入れて全員を乗り込ませることである。
2020/09/11
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ポラリスの大災害を再び想像すると
NASAのミッション・コントロールに似た超ハイテクの中枢であるニューヨーク市監視司令部は警察と消防の放送、メディア、ソーシャル・メディア、911システム、天気予報をモニターしている。市の目であり、耳である。その唯一の任務は、すべての人、市、州、連邦の係官、そして住民に差し迫ったあるいは潜在的な脅威の警告を出すことである。
2020/08/24