【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は21日の声明で、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンで「テロ活動を撲滅するため、大規模軍事作戦を開始した」と発表した。ユダヤ人が入植する西岸の「治安強化」が目的という。パレスチナ通信によると、パレスチナ人少なくとも7人が死亡、35人が負傷した。
 西岸北部ジェニンの難民キャンプはイスラム組織ハマスや武装組織「イスラム聖戦」などパレスチナ武装勢力が拠点化しており、イスラエルはこれまでも急襲作戦を展開してきた。
 ネタニヤフ氏は声明で、自治区ガザや西岸、レバノンなどを挙げ、イランの影響が及ぶ場所はどこでも「断固とした行動を取っている」と強調。レバノンやガザで親イラン組織と停戦したことで、今後西岸に軍事作戦の重心が移る可能性もある。 

(ニュース提供元:時事通信社)