2025/01/15
防災・危機管理ニュース
【ロンドン時事】スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は15日、国際社会を取り巻くリスクを分析した2025年版の報告書を発表した。地政学的緊張の高まりや分断を背景に、差し迫った最大のリスクは「国家間の武力紛争」と指摘。「国内回帰は有効な解決策ではない」とした上で、各国が対話を優先し、連携を強化する必要性を訴えた。
調査は昨年9~10月に、グローバルリスクの専門家や政策立案者、業界リーダーら900人以上を対象に実施された。
それによると、回答者の過半は、国際協調が広範に崩壊しつつあるとの認識を示し、2年以内に何らかの混乱が生じると予想。3分の2近くが環境やテクノロジー、社会のリスクが深刻化し、35年までに社会情勢が激変したり、不穏になったりすると見込んだ。
今後2年間の短期的リスクは、2年連続で「誤報と偽情報」をトップに挙げ、「社会の結束や統治に対する根強い脅威」と警告。10年先を見据えた長期的展望では、「異常気象」を筆頭に環境リスクが最も大きな懸念材料とした。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
- 地方の職場改革後押し=政府支援チームが初会合
- 武力紛争が最大リスク=世界経済フォーラムが報告書
- 千葉・銚子で鳥インフル拡大=42万羽処分、12日も近隣で判明
- 避難所運営、衛星通信で継続=停電想定し試験―デジタル庁
- インフル急増、解熱薬増産を=不採算なら薬価引き上げ―中医協
おすすめ記事
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方