【北京時事】中国内陸部・湖南省常徳市で19日朝、自動車が小学校前の人混みに突っ込み、登校中の児童らが負傷する事件があった。地元警察当局は、運転していた39歳の男の身柄を拘束。負傷者数は公表していないが、全員命に別条はないという。地元メディアによると、8、9人がはねられたとの情報がある。当局は男の動機も明らかにしていないが、登校中の児童を狙った可能性がある。
 当局や地元メディアによると、事件は午前7時37分(日本時間同8時37分)に発生。突っ込んだのは小型のスポーツ用多目的車(SUV)で、登校のピークの時間帯だったため、複数の児童や見送りの保護者らがはねられた。男は、この学校に通う児童の保護者ではないという。負傷者は病院で治療を受けている。
 中国のSNSに投稿された動画には、児童らが「助けて」と叫んで逃げる様子や、道路に倒れた人が救助される現場が映っている。付近に停車した自動車を人々が取り囲み、運転手とみられる男を取り押さえる動画も投稿された。 
〔写真説明〕19日、中国湖南省常徳市の小学校前で、自動車が人をはねた現場を撮影したとされる動画の一部(中国のSNSより・時事)
〔写真説明〕19日、中国内陸部・湖南省常徳市の小学校前で、自動車が突っ込んだ現場=中国のSNSに投稿された動画より(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)