【上海時事】近年この時期にハロウィーンを楽しむ若者が多数集まることで知られる中国・上海市中心部の繁華街で、今年はハロウィーンの仮装が禁じられ、26日、仮装姿の若者らが繁華街に近づかないよう警官により排除される様子も見られた。当局はハロウィーンの仮装が若者による政府批判につながりかねないとみて、警戒しているもようだ。
 昨年の同繁華街は仮装やコスプレ姿の若者が多く集まり、にぎわった。中には新型コロナウイルスの防護服姿のコスプレも登場し、政府をやゆしているのではないかと話題になった。
 しかし、今年は市当局が仮装によるイベント参加の禁止を通達したとされ、繁華街の飲食店には「行き過ぎた仮装は入店お断り」の看板も。繁華街周辺や地下鉄駅周辺に配置された多数の警官が仮装姿の人に警告を与えており、昨年とは異なり、盛り上がりに欠けるハロウィーンとなっている。 
〔写真説明〕ハロウィーンを前に仮装する人々=2023年10月、中国・上海市(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)