【カイロ時事】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは23日、イスラエルとの交戦で初めて「精密誘導ミサイル」を使用したと主張した。新型のドローンも導入したという。実態は不明だが、声明では国境地帯やイスラエル深部への攻撃を激化していると述べ、徹底抗戦の構えを示した。
 イスラエルの商都テルアビブでは空襲警報が鳴り、軍は飛翔(ひしょう)体4発を確認、2発を迎撃したと説明した。ヒズボラはこの後、ミサイルがテルアビブ郊外の軍関連工場に命中したと発表した。
 ヒズボラは最近、イスラエルの重要施設に立て続けにドローン攻撃を実施し、実害を与えている。北部の軍基地では4人が死亡し、中部にあるネタニヤフ首相の私邸は一部が損傷。防空システムの脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されている。 
〔写真説明〕23日、イスラエル北部で、レバノンから発射されたミサイルを受け立ち上る煙(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)