【シリコンバレー時事】米マイクロソフト(MS)は13日までに、7月に起きたシステム障害の再発防止策を発表した。原因を引き起こした米クラウドストライクのセキュリティー製品がMSの基本ソフト(OS)の中核技術と連携していたことで不具合が深刻化したことを踏まえ、今後は両者を結び付けなくても端末の安全性を高められるようにし、悪影響を回避する。
 この問題では、ウィンドウズOSを搭載した端末約850万台が影響を受け、航空や金融など幅広い業界に打撃を与えた。企業番付「フォーチュン500」に名を連ねる企業に、総額約54億ドル(約7600億円)の損害が発生したとの試算がある。
 MSは今後、セキュリティー企業が、OSの中核に位置し端末上でのプログラムの実行を管理するソフトウエア「カーネル」にアクセスしない形で製品を提供できるようにする。 
 また、OS更新に際し、セキュリティー企業と互換性の点検や安全性に関する情報共有を徹底する。問題が起きた場合も、早期に復旧できるようにする方針だ。(了)

(ニュース提供:時事通信 2024/09/14-08:42)

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