【ニューデリー時事】インドの首都ニューデリー近郊で１１日、半導体の製造装置や材料の大規模見本市「セミコン・インディア」が始まった。本格的な半導体の製造拠点がなかった同国では近年、国産化を目指す政府の支援策もあり、企業が相次いで進出を表明している。
　製造工場の建設を進める地元のタタ・エレクトロニクスをはじめ、国内外の２５０社以上が出展。東京エレクトロンやディスコなど、２０を超す日系企業も参加した。１３日まで。
　製造工程のうち「前工程」用の材料に強みを持つ富士フイルムの岩崎哲也執行役員・エレクトロニクスマテリアルズ事業部長は、インド市場について「半導体メーカー（の拠点）が立ち上がる３年後くらいに、装置や材料の需要が一気に増えるだろう」と予想。将来的な工場設置に意欲を示した。　
〔写真説明〕インドで始まった半導体の製造装置や材料の大規模見本市「セミコン・インディア」＝１１日、ニューデリー近郊

（ニュース提供元：時事通信社）