2024/08/30
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】米民主党大統領候補のハリス副大統領は29日、シェールオイル・ガス採掘で用いるフラッキング(水圧破砕法)について、「(現在も)禁じていないし、大統領としても禁止しない」と明言した。気候変動対策を含む政策の決定では「問題解決に向けて共通理解を得ることが重要だ」と話し、合意形成を重視する考えを示した。
米CNNテレビのインタビューで明らかにした。
フラッキングは、化学物質を含む高圧水を岩盤に注入して亀裂を生じさせ、石油やガスを取り出す手法で、環境汚染や地盤への悪影響が懸念されている。ハリス氏は、過去にフラッキング禁止に言及。急進的な気候変動対策も支持しており、大統領選を控え、エネルギー産業が盛んな激戦州などで警戒されていた。
ハリス氏は「価値観は変わっていない。気候変動危機から身を守るため、何をすべきか真剣に考えることが重要だ」と述べ、気候変動対策を推進する姿勢を強調。「フラッキングを禁止しなくても、クリーンエネルギー経済の成長と繁栄は実現できる」と語った。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方