2024/08/11
防災・危機管理ニュース
台風5号は、東北地方に太平洋側から上陸する見通しとなった。気象庁の1951年の統計開始以来、2016年の台風10号や21年の8号に続き3例目で、記録的大雨となる恐れがある。いずれも北海道の東方に太平洋高気圧が位置するため、台風が真っすぐ北上したり、東寄りに進んだりできず、西向きにカーブしたのが共通している。
台風は上空の風に動かされて進むが、5号は上空の風が弱く、動きが遅いのも特徴だ。同庁の立原秀一主任予報官は「予想される速さは(自転車並みの)時速15キロ程度で、影響が長引く」と話している。東北地方太平洋沖の海面水温は平年より2~4度高く、台風の雨になる水蒸気が非常に多いこともあり、長く降り続いて記録的な雨量になる恐れがある。短時間に同じ場所に大雨を降らせる線状降水帯が発生すれば、さらに災害危険度が高まる。
山形、秋田両県では、7月下旬に梅雨前線による大雨で最上川などの河川が氾濫した。壊れた堤防や護岸が復旧していない所があり、国土交通省は「通常より氾濫の可能性が高まっている」と警戒を呼び掛けている。
16年の台風10号や21年の8号は、東北地方を横切って日本海側に抜けて間もなく、温帯低気圧に変わった。台風5号は日本海側に抜けた後に熱帯低気圧に変わり、ほぼ停滞するとみられ、日本海側でも雨が長引く恐れがある。
16年の10号では、岩手県の高齢者施設で9人が死亡するなど大きな被害が生じた。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/01
-
-
-
-
-
全社員が「リスクオーナー」リーダーに実践教育
エイブルホールディングス(東京都港区、平田竜史代表取締役社長)は、組織的なリスクマネジメント文化を育むために、土台となる組織風土の構築を進める。全役職員をリスクオーナーに位置づけてリスクマネジメントの自覚を高め、多彩な研修で役職に合致したレベルアップを目指す。
2025/03/18
-
ソリューションを提示しても経営には響かない
企業を取り巻くデジタルリスクはますます多様化。サイバー攻撃や内部からの情報漏えいのような従来型リスクが進展の様相を見せる一方で、生成 AI のような最新テクノロジーの登場や、国際政治の再編による世界的なパワーバランスの変動への対応が求められている。2025 年のデジタルリスク管理における重要ポイントはどこか。ガートナージャパンでセキュリティーとプライバシー領域の調査、分析を担当する礒田優一氏に聞いた。
2025/03/17
-
-
-
なぜ下請法の勧告が急増しているのか?公取委が注視する金型の無料保管と下請代金の減額
2024年度は下請法の勧告件数が17件と、直近10年で最多を昨年に続き更新している。急増しているのが金型の保管に関する勧告だ。大手ポンプメーカーの荏原製作所、自動車メーカーのトヨタや日産の子会社などへの勧告が相次いだ。また、家電量販店のビックカメラは支払代金の不当な減額で、出版ではKADOKAWAが買いたたきで勧告を受けた。なぜ、下請法による勧告が増えているのか。独占禁止法と下請法に詳しい日比谷総合法律事務所の多田敏明弁護士に聞いた。
2025/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方