水産庁は30日、不漁が続いているサンマについて、主な漁場となる日本近海への2024年漁期(8~12月)の来遊量が、昨年同様低水準になるとの見通しを発表した。地球温暖化などを背景に、エサとなるプランクトンが減り、サンマの生き残りや成長が難しくなっているとみられる。
 日本の秋の風物詩であるサンマは、今年も不漁となる可能性がある。
 漁獲の対象となる1歳魚の重量は、90~110グラム台(前年は110~120グラム台)と予測。見通しをまとめた水産研究・教育機構水産資源研究所の担当者は「かなり小ぶりになる」との見方を示した。 
〔写真説明〕北海道根室市の花咲港で水揚げされるサンマ=2022年9月

(ニュース提供元:時事通信社)