2024/07/26
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】米連邦捜査局(FBI)など米英韓3カ国の治安・サイバー当局は25日、北朝鮮が核兵器開発を進めるため、世界的なサイバースパイ活動を行っていると共同で発表した。標的には日本も含まれるという。各国の政府機関や企業に対し、対策を呼び掛ける勧告も出した。
発表によると、サイバースパイを行っているのは「アンダリエル」などの名前のハッカー集団。朝鮮人民軍の偵察総局の一部門とされる。
標的は防衛や航空・宇宙、原子力などに関連する各国の政府機関や企業。核開発に役立てるため、機密情報や知的財産を盗んでいた。サイバー攻撃は「現在進行中の脅威」で、米英韓に加えて日本やインドなども攻撃を受けていると分析した。
核に関しては、特にウラン濃縮や放射性廃棄物、原発、政府の原子力施設や研究機関などの情報を収集。スパイ活動資金を得るため、身代金目的でデータを暗号化するウイルス「ランサムウエア」で米国の医療機関などへの攻撃も行っていた。
英情報機関傘下の「国家サイバーセキュリティーセンター」(NCSC)の幹部は声明で「北朝鮮が核開発を進めるため、どんな手段もいとわないことを示している」と指摘した。
〔写真説明〕米連邦捜査局(FBI)本部=ワシントン(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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