2024/07/08
防災・危機管理ニュース
【キーウ時事】ロシアは8日午前(日本時間同日午後)、侵攻を続けるウクライナの複数の都市に大規模なミサイル攻撃を加え、ロイター通信によると、全土で少なくとも36人が死亡した。首都キーウ(キエフ)も攻撃され、21人が死亡した。最近では最も激しい攻撃とみられる。
キーウでは小児病院が被害を受け、建物の一部ががれきと化した。別の病院も被弾した。首都を狙った日中の攻撃は、このところは少なく、キーウのクリチコ市長はロイターに対し、2022年2月の侵攻開始後で「最悪の攻撃の一つ」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、X(旧ツイッター)への投稿で「ロシアのテロリストが再びウクライナに大規模なミサイル攻撃を仕掛けてきた」と非難。キーウのほか東部のドニプロやクリブイリフ、クラマトルスクなどが攻撃を受け、さまざまなタイプのミサイル40発以上が撃ち込まれたと明らかにした。
住宅やインフラ施設などが攻撃を受けたという。ゼレンスキー氏は「ロシアの攻撃を終わらせるため、全世界はあらゆる決意をもって臨まなければならない。プーチン(ロシア大統領)がもたらすのは殺りくだけだ」と批判した。
一方、ロシア国防省は8日、ミサイルを迎撃するためにウクライナが発射した防空ミサイルが被害を招いたと主張。「ロシアのインフラ施設などに被害を与えようとする試みに対抗するため、ウクライナの軍事産業インフラや航空基地を攻撃した」と正当化した。
〔写真説明〕8日、キーウ(キエフ)で、ミサイル攻撃を受け破壊された小児病院のがれきを取り除く救助隊(AFP時事)
〔写真説明〕8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に上る黒煙(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方