【上海時事】韓国メディアは28日、韓国半導体大手SKハイニックスに勤めていた中国人の元女性従業員が半導体の不良品発生率を低く抑える核心技術を中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に流出させたとして、産業技術流出防止・保護法違反の罪で起訴されたと報じた。
 韓国警察当局によれば、この従業員は30歳代で、2013年にSKハイニックスに入社し、半導体設計における不良品発生を分析する部署に配属。20~22年には同社の中国現地法人で勤務した。その後、退社し、高額の年俸でファーウェイに引き抜かれ、転職したという。
 ところが、従業員が離職直前に半導体の核心的な製造工程に関するA4用紙3000枚以上の資料を印刷していたことが判明。SKハイニックスは機密保護のため、USBメモリーなど記憶媒体の使用を禁止しているほか、印刷する際にも利用者や用途を詳細に記録し、管理している。
 従業員が文書を出力した記録は残っていたものの、用途の記録はなく、流出と判断したSKハイニックス側が警察に告訴。警察当局が先月に韓国に入国した従業員を空港で逮捕した。従業員は被疑事実を否認しているという。(了)

(ニュース提供元:時事通信社 

(ニュース提供元:時事通信社)