【北京、ワシントン時事】米中両政府は15日、人工知能(AI)に関する初の政策対話を14日にスイスのジュネーブで開いたと発表した。AIのリスク管理などを議論するとともに、互いに懸念事項を伝え、今後も対話を継続することを確認した。
 中国側はAI利用のあり方に関するルールの策定などについて、米国などと「意思疎通を強めることを希望する」と表明。米側に「中国への規制や抑圧に対する厳正な立場」を申し入れた。米国がAIの発展に不可欠な先端半導体などの対中輸出規制を強めたことを念頭に不満を伝えた形だ。
 一方、米側はAIの有効活用には「安全性とセキュリティー、信頼性の確保」が重要だと強調。中国などによるAIの悪用に対する懸念を直接伝えた。 

(ニュース提供元:時事通信社)