政府は29日、小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントによる健康被害が相次いでいる問題を受け、初めての関係閣僚会合を首相官邸で開いた。林芳正官房長官は5月末をめどに機能性表示食品制度の在り方を見直すよう消費者庁に指示。「関係省庁が一丸となり、食の安全確保に全力を尽くすようお願いする」と呼び掛けた。

 林氏はまた、食品による健康被害に関する情報収集体制や国の関与のありようを再検討することを厚生労働省に要請。今回の原因物質の特定・分析と速やかな結果公表を求めた。

 会合には武見敬三厚労相、坂本哲志農林水産相、自見英子消費者担当相も出席。各省庁の対応状況を報告し、再発防止策について協議した。

 政府は関係省庁の実務者による連絡会議を既に設けているが、国民に不安が広がっている現状を踏まえ、閣僚レベルでも対応することにした。 (了)

(ニュース提供元:時事通信社 2024/03/29-20:01)

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