2024/03/27
防災・危機管理ニュース
斎藤健経済産業相は27日、電機メーカーなどで構成する電子情報技術産業協会(JEITA)の小島啓二会長(日立製作所社長)と東京都内で会談し、中小企業の賃上げに向けた価格転嫁の徹底を要請した。2024年春闘で大企業を中心に大幅な賃上げ回答が相次いだことを受け、「機運を中小企業まで波及させていきたい」と訴えた。
斎藤氏は、中小企業庁の調査で業界の価格転嫁率が53.4%にとどまったと指摘。中小企業に負担がしわ寄せされて適切な利益や必要な人材を確保できない場合、「サプライチェーン(供給網)全体の脆弱(ぜいじゃく)化につながり、発注者自身にも悪影響が及ぶ」と懸念を示した。これに対し小島氏は「適切に価格転嫁が進むよう努めていく」と応じた。
〔写真説明〕電子情報技術産業協会(JEITA)幹部と会談する斎藤健経済産業相(左から2人目)=27日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕斎藤健経済産業相との会談に臨む電子情報技術産業協会(JEITA)の小島啓二会長(中央、日立製作所社長)ら=27日午前、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/26
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方