【キーウ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、黒海に面する南部オデッサをギリシャのミツォタキス首相と訪問中、ロシア軍のミサイルが至近距離に着弾したと明らかにした。ギリシャのメディアは、約150メートルの距離で爆発があったと報道。ロイター通信は関係者の話として、両首脳の車列から500〜800メートル離れた港湾施設に着弾したと伝えた。
 ゼレンスキー、ミツォタキス両氏が港を視察した後、空襲警報が発令され、車に乗り込んだ直後に爆発があった。両首脳にけがはなかったが、ウクライナ海軍によれば、この攻撃で5人が死亡した。
 ゼレンスキー氏はその後の共同記者会見で「攻撃をこの目で見た。見境なく攻撃を行う敵を相手にしているとよく分かっただろう」と強調。ミツォタキス氏も「現実の戦争がここで繰り広げられていると思い知らされた」と語った。 
〔写真説明〕6日、ウクライナ南部オデッサの港を視察するゼレンスキー大統領(手前右端)とギリシャのミツォタキス首相(同右から2人目)(大統領府提供)(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)