9月末に女性団員(25)が急死した宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)に対し、西宮労働基準監督署が2000年以降、4回にわたり是正勧告をしていたことが24日、分かった。
 歌劇団によると、勧告はスタッフへの休日割増賃金の不払いが理由の21年9月に加え、00年、05年、13年の計4回行われた。長期間、不適切な労働環境で業務が繰り返されていたことになる。
 他にも稽古や公演中の捻挫や靱帯(じんたい)損傷による労働災害が近年増加しているといい、歌劇団は「団員の身体への負担に配慮し、疲労回復に必要な休息、休養を確保できるよう就業環境を整える」とコメントした。 

(ニュース提供元:時事通信社)