国内外の顧客に事業継続力を示す

日本注射針工業株式会社(東京都北区)は、3月4日付で、事業継続マネジメントシステムの国際規格であるISO22301の認証を取得したと発表した。認証機関はBSIグループジャパン株式会社。

日本注射針工業は、医療用注射針の部品であるカヌラを主力とした製品を製造している日本のメーカー。クライアントのほとんどが海外にあり、欧米の大手医療機器メーカーをはじめ全世界に製品を供給しているという。ISO22301の適用範囲は「医療機器部品のステンレススティール製カヌラ、針、カットチューブ、スタイレットの製造及び販売」。BSIグループジャパンでは「組織のブランド力・名声の強化、セキュリティリスク軽減、ステークホルダーからの信頼の確保に大きく役立つ、国際的なステータスを取得したと言える」とコメントしている。

日本注射針工業株式会社代表取締役の平野正俊氏は、「医療機器部品の製造・供給という事業の社会的に重大な立場から、その事業の継続性を維持するという責任を重く受け止め、ISO規格の認証取得を決断致した。災害大国日本において事業を展開していくという上で弊社がどのようにそのリスクと向き合っているかということを、国内外に拠点を置く顧客をはじめ、協力会社、供給会社、弊社株主、弊社従業員を含めた弊社のすべてのステークホルダー(利害関係者)に知らせるには非常によい指標」と話している。