2012/09/24
防災・危機管理ニュース
半導体加工装置製造のディスコ
半導体加工装置製造の株式会社ディスコ(本社:東京都大田区、社長:関家一馬)は、5月26日付けで、事業継続マネジメントシステム(BCMS:Business Continuity Management System)の国際規格である ISO22301:2012の認証を取得したと発表した。
審査登録機関はSGSジャパン。第3者機関による認証取得は、日本では同社が初で、世界的にも極めて早期の取得になるという(SGSジャパン調べ)。
ISO22301は、事業継続マネジメントの国際規格として今年5月15日に発行した。同社は、4月26日に最終国際規格案(FDIS)の認証を受け、ISO発行後、追加審査を経てISO22301:2012の認証を取得した。
同社では、「災害時の早期復旧・事業継続を実現し、安定して製品供給できる体制の構築に2003年より注力している。2008年12月には、英国規格協会発行のBCMS規格BS25999-2:2007を認証取得しているが、この度新たに国際規格が発行されたことに伴い、本認証を取得した」とコメントしている。また、今後については、BCMSの対象を順次拡張し、事業継続性を着実に高めながら、「ステークホルダーにさらなる安心感を持っていただける会社」を目指していきたいとしている。
【審査登録概要】
- 登録組織:株式会社ディスコ 本社、呉工場、桑畑工場
- 審査登録証発行日:2012年5月26日
- 認証登録範囲:精密加工ツール(ダイシングブレード、グラインディングホイール、ドライポリッシングホイール)の製造及び供給
- 精密加工ツール:精密加工装置(ダイシングソーやグラインダ)に取り付け、切断、溝入れ、研削等の加工をする製品。顧客の工場で日々使用される消耗品のため、万が一供給が滞ると顧客の生産に大きな影響を及ぼす。
- 認証機関:SGSジャパン株式会社
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方