新サービスでは、従業員100名以下かつ商工会議所の会員企業であれば、従業員数、出張回数にかかわらず、年会費6万4800円(税込)の一律価格で提供。さらに今回は緊急避難のために必要となるチャーター便手配、延泊、護衛の費用まで、従来のサービスでは契約企業に請求していた実費負担を、社員本人とその家族ともに一切無償にした。

アクサ・アシスタンス・ジャパンが提示した「商工会議所の海外危機対策プラン」のメニュー

皆に頼られるパートナーになりたい

大企業向けの従来のプランでは、専用のモバイルアプリを配布し、駐在・出張中の社員の安全をリアルタイムで把握し、何か緊急事態があれば瞬時に一斉通知し、24時間稼働するオペレーションセンターを通じていつでも緊急避難手配が可能な体制をとる等の追加サービスも販売している。一方今回の中小企業向けプランでは専用アプリなどは配布せず、契約企業の役職員が危険を感じたときにコールセンターに電話すれば、必要に応じて緊急避難の手配を行う。サービスを必要最小限に絞り、低価格・実費なしを実現する。一般的な海外旅行保険と組み合わせて利用することで、海外出張・赴任時に想定される大抵のリスクに対する備えを従来にはない価格帯で実現した。
 
これまで同社ネットワークでは入り込めていなかった中小企業マーケットを新たな顧客対象と捉え、課題解決を提示する新たなサービス。グループ全体でも中小企業の事業継続に対するサポートを戦略の最上位の一つに掲げているため、フランス本社をはじめ世界中の拠点からの注目度も極めて高いという。

実は鈴木氏もかつて10年ほど前に、3年ほどアクサグループのフランス・パリ本社に勤務した経験がある。当時は日本の工芸品や最先端のものづくりを紹介するため、日本の全国各地の商工会議所がそれぞれの地場中小企業とともに展示会出店に訪れる姿を何度も目の当たりにしてきた。自社のサービスがそのような中小企業の安心を支えることへの感慨は大きい。「単に保険金を支払うPayerではなく、より多くの企業経営者や社員の方々に頼ってもらえるパートナーとなっていきたい」(鈴木社長)。

■アクサ・アシスタンス・ジャパンが2018年4月から提供開始する「商工会議所の海外危機対策プラン」の紹介ページ
https://www.axa-assistance.co.jp/ja/lp_security_assistance_cci/

 

鈴木匠(すずき・たくみ)氏

京都府生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、アクサ ニチダン生命保険(現 アクサ生命保険)入社。 生命保険事業の営業推進・商品企画・プロジェクト管理を務める。2007年から2010年までアクサグループ パリ本社出向などを経て、2014 年 より執行役員 アクサコーポレート推進本部長。 2017 7 月にアクサ・アシスタンス・ジャパン株式会社 代表取締役社長 兼 カントリーマネージャーに就任。ヘルスケア事業ではアジア地域の統括責任者を務める。


アクサ・アシスタンス・ジャパン株式会社

1959年スペインに設立したGESA(グローバル・アシスタンス会社)を源流に、日本では1989年インターパートナー・アシスタンス・ジャパンとして営業開始。2009年、組織変更により現在のアクサ・アシスタンス・ジャパンが誕生。全世界34カ国に拠点を持ち、200カ国をカバーするグローバルサービス拠点の一角を担う。フランス大手保険グループアクサの一員として、プライベートジェットや同伴医師を擁して全世界に医療搬送するネットワークインフラを活かし、メディカル(渡航先での病院紹介、手配、医療搬送)・セキュリティ(渡航先の緊急事態時の退避・安全確保)・ホーム(国内の日常生活のトラブルや健康相談)の分野でサービス展開している。

 

(了)