2018/03/20
防災・危機管理ニュース
筑波大学や企業・研究機関など11機関は9日、リスクやレジリエンス分野における研究と人材教育の推進を図る「レジリエンス研究推進コンソーシアム」を設立したと発表した。筑波大学とつくば市および近郊地区の研究機関、企業などの連携により知識を集約し、将来、大学や研究機関、企業で活躍する人材育成の拠点を創出する。
コンソーシアムに参加するのは、セコム、大日本印刷、NEC、DRIジャパン、日本自動車研究所、電力中央研究所、海上・港湾・航空技術研究所・電子航法研究所、産業技術総合研究所、防災科学技術研究所、労働者健康安全機構・労働安全衛生総合研究所、筑波大学の11機関。大学・研究機関と民間企業が壁を越えて協働することで、より効率的・効果的に新たな知識と技術を社会にもたらすことをめざす。
コンソーシアムでは、リスク・レジリエンス分野のセミナー、講演会、研究会、シンポジウムなどを開催。情報交換・人材交流を含めて、各研究へのフィードバックや、新たな研究領域の探求を目指す。
大学・研究機関・企業による協働大学院方式により、筑波大学に新たに学位プログラムを開設。11機関から教授・准教授・講師を輩出し、将来の研究機関や民間企業で専門知識を生かす新たな人材育成を目指す。現在2019年4月の開学に向けて、入試や授業科目、研究指導、論文審査などの仕組みを調整している。詳細は今後詰めるが、現段階では、リスク・レジリエンス基盤、情報システム・セキュリティ、都市防災・社会レジリエンス、環境・エネルギーシステムの4領域を開設。初年度は博士課程前期2年で30人、博士後期課程3年で12人の募集枠を設ける予定。
■記者発表の配布資料はこちら
http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/201803121615.pdf
(了)
リスク対策.com:峰田 慎二
- keyword
- レジリエンス研究教育推進コンソーシアム
- 筑波大学
- 協働大学院
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方