2018/02/27
防災・危機管理ニュース

国土交通省は大雪時の道路の交通確保や安全への取り組みを強化する。26日、「冬期道路交通確保対策検討委員会」の第1回会合を開催。今冬の北陸の国道8号や首都高速道路で起こった車の立ち往生を振り返り、大雪の備えや発生した際の対応などを話し合った。4月に提言の中間とりまとめを行う方針。
4~7日の大雪で国道8号の滞留車両は6日の午後10時で約1400台が滞留。排出が完了したのは9日の午前1時だった。首都高速では1月22日に総延長320kmのうち約7割にあたる約230kmが通行止めで、全面通行再開に4日間を要した。また、中央環状線外回り山手トンネルでは西新宿ジャンクションでトレーラーが走行不能となり、約10時間車が立ち往生した。
今後の検討に向け、(1)大雪時の交通確保(2)大雪に対する事前の備え(3)大雪とそれに伴う事象の発生時の対応(4)関係機関の役割や連携―の4つの視点が必要とした。大雪時の交通の確保については高齢化が進む一方で車が増えている今、道路管理者だけでなく事業者やドライバー・荷主、広く国民に不要不急の外出や業務を控えるといった意識啓発などを図る。事前の備えではリスク箇所の把握や予防的通行止めのほか、高速道路と国道の連携も検討する。
大雪やそれに伴う事象の発生時は除雪体制の増強のほか、万が一車の立ち往生が起こった際の利用者への情報提供や支援物資提供、ICT活用などを検討する。関係機関の連携については道路管理者や地元自治体など関係機関の情報共有や連携素強化する。
出席した委員からは「道路管理者のみではこのような大雪には対応できない。トラックなど業界にも運行のあり方を考えてほしい」「悪天候が予測される場合は早めに車の流入を規制すれば、結果として道路を止める時間は短くなる。予防的通行止めも大事だ」といった意見も出された。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/01
-
-
-
-
-
全社員が「リスクオーナー」リーダーに実践教育
エイブルホールディングス(東京都港区、平田竜史代表取締役社長)は、組織的なリスクマネジメント文化を育むために、土台となる組織風土の構築を進める。全役職員をリスクオーナーに位置づけてリスクマネジメントの自覚を高め、多彩な研修で役職に合致したレベルアップを目指す。
2025/03/18
-
ソリューションを提示しても経営には響かない
企業を取り巻くデジタルリスクはますます多様化。サイバー攻撃や内部からの情報漏えいのような従来型リスクが進展の様相を見せる一方で、生成 AI のような最新テクノロジーの登場や、国際政治の再編による世界的なパワーバランスの変動への対応が求められている。2025 年のデジタルリスク管理における重要ポイントはどこか。ガートナージャパンでセキュリティーとプライバシー領域の調査、分析を担当する礒田優一氏に聞いた。
2025/03/17
-
-
-
なぜ下請法の勧告が急増しているのか?公取委が注視する金型の無料保管と下請代金の減額
2024年度は下請法の勧告件数が17件と、直近10年で最多を昨年に続き更新している。急増しているのが金型の保管に関する勧告だ。大手ポンプメーカーの荏原製作所、自動車メーカーのトヨタや日産の子会社などへの勧告が相次いだ。また、家電量販店のビックカメラは支払代金の不当な減額で、出版ではKADOKAWAが買いたたきで勧告を受けた。なぜ、下請法による勧告が増えているのか。独占禁止法と下請法に詳しい日比谷総合法律事務所の多田敏明弁護士に聞いた。
2025/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方