多くの参加者を前に鈴木五輪担当相(中央)が挨拶

政府の内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は13日、今年度「分野横断的演習」を東京・千代田区の砂防会館別館で開催した。重要インフラ事業者や政府機関から約2600人が参加。サービス障害発生時対応など訓練を行った。

同演習は2006年度から実施している。重要インフラでは情報通信、金融、航空、鉄道、電力、ガス、政府・行政サービス、医療、水道、物流、化学、クレジット、石油の13分野から、政府機関では重要インフラ所管官庁である金融庁、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省や情報セキュリティ関係機関などが参加した。

最新のサイバー情勢を踏まえたシナリオに基づき、サービス障害が発生した想定で所管省庁や顧客への連絡、報道対応、マネジメントといった訓練を行った。出席した政府のサイバーセキュリティ戦略本部副本部長でもある鈴木俊一・五輪担当相は、開会にあたり「重要インフラの障害は国民生活に甚大な被害をもたらす。2020年東京オリンピック・パラリンピック開幕まで1000日を切った。不測の事態に備え万全を期す」と挨拶した。

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介