2017/06/22
ランサムウェアと最新セキュリティ情報
TwoFiveは21日、なりすましメール対策として「DMARC(ディーマーク)/25 Analyze」の提供を開始したと発表した。IPアドレスと電子署名の情報を基に、利用者に送られるメールのなりすまし検知を行う。今後「DMARC/25」ブランドで不正メール対策サービスを展開する。また、同社はなりすまし対策ポータルサイト「ナリタイ」の開設も合わせて発表。ネットユーザーへ情報を提供する。
なりすましメール対策技術であるDMARCはIPアドレス(SPF)と電子署名(DKIM)による認証方式。英国や豪州の政府機関など欧米での導入が進みつつある。「DMARC/25 Analyze」では利用者に送られるメールに対しなりすまし検知を実施。DMARCの認証に成功した通常メールのほか、なりすまし疑い、正規のメールの可能性が高いが転送や何らかの理由で認証できないといった分類を行う。
集計・分析した内容はグラフなどで表示し、ユーザーが把握できる。TwoFiveの末政延浩社長は21日の記者会見で「これまで10社程度にサービスを提供し、開発を進めてきた。マルウェアなど不正プログラムの侵入経路の97.6%がメール経由であり、しかもなりすましで送られることが多い」と同商品による対策の意義を説明した。クラウド経由でSaaSサービスとして提供。価格は問い合わせごとに対応するという。
「ナリタイ」はなりすましメールの手口や対策を紹介するサイト。有名企業や商品に似たドメインを使うといった手口や対策として送信ドメイン認証などを紹介している。「DMARC25」など同社商品との相乗効果を図る。
■ニュースリリースはこちら
http://www.twofive25.com/news/20170621_DMARC25.html
http://www.twofive25.com/news/20170621_naritai.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- なりすまし
- なりすましメール
- サイバーセキュリティ
- DMARC
ランサムウェアと最新セキュリティ情報の他の記事
- 人材不足ウェブ業界セキュリティ支援
- サイバーセキュリティ情報共有を推進
- マイクロソフトなど、ID主体セキュリティ
- ランサムウェア対策に特化したソフト
- TwoFive、なりすましメール検知
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方