(写真イメージ:写真AC)

新型コロナウイルス感染拡大期に被災したとします。自宅のマンションで仕事中のあなたは、マンションも家族も無事でした。

その時、停電や断水が起こりました。お風呂に水をためていたとしても、地震で壊れた配管から汚物が漏れる可能性があるので、トイレに水を流してはいけません。まず災害用トイレの設置が基本です。

ここまでの手順は、防災関係者ではもう常識に変わりつつあると思います。

災害時の最新トイレ事情。国土交通省の動画とマンガは必見!
https://www.risktaisaku.com/articles/-/13058

国土交通省も災害時のトイレ対策のマンガ描いてます!
https://www.mlit.go.jp/common/001180224.pdf

では、災害用トイレを設置すればもう安心でしょうか?

新型コロナウイルス感染拡大期には、もうひと手順、対策をとってほしいのです。それは「換気」です。

(写真イメージ:写真AC)

内閣府他が4月7日付で出した通達、「避難所における新型コロナウイルス感染症への更なる対応について」には、避難所内で「十分な換気に努める」ことが記載されています。

厚生労働省の「3つの密を避けましょう」のポスターの2ページ目にも換気のことがしっかり書かれています。(でも、このページは字が多いので、あまり知られていないかも)

 

避難所に行かず、マンションを避難場所にする場合も、マンションだからこそ、換気が重要になります。なぜかというと、トイレの汚物が下の階にあふれるのと同じ理由で、感染が拡大する危険もあるからです。