アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
毎日のカバンを防災仕様にしているみなさま、カバンにN95のような防塵マスクは入っていますか?
かさばるので、なかなか毎日は持ち歩けませんよね。
私もそうです。持っていたほうがいいのはわかるけどちょっと・・って思います。でも、やっぱり持っていたほうが本当はいいのです。
災害時、がれきなどの粉塵が舞うから防塵マスクが必要であることをご存知の方も多いと思いますが、何といっても心配なのはアスベストなのです。
1995年の阪神・淡路大震災の後、マスクなしで作業をした方4名がアスベスト由来の中皮腫にかかり労災認定されています。
熊本地震の時にもアスベストの報道がありました。
■熊本地震 石綿17棟でむき出し 国、2万4000枚マスク配布
(毎日新聞2016年6月5日西部朝刊)
http://mainichi.jp/articles/20160605/ddp/041/040/011000c
熊本地震の被災地でアスベスト(石綿)がむき出しになり、飛散する恐れがある建物が熊本市と熊本県益城(ましき)町で計17棟(5月末現在)あることが、県などへの取材で分かった。うち14棟は飛散防止措置などの対応をしたが、残る3棟は手つかずのまま。さらに、損壊した建物のうち、石綿が使用されているかどうか分からないものが少なくとも199棟ある。事態を重視した環境省は、解体作業に立ち会う自治体職員らに、吸引防止用の防じんマスク約2万4000枚を配布した。
でも、こう思っていませんか?1995年はまだアスベストが禁止されていなかったし、その後の地震の際も、たまたま検査の網を逃れた数少ないアスベスト使用の建造物があっただけだろうって。
確かに、下の写真ようにアスベストと言われればコレ!という吹き付け型のアスベストは減っています。
建築物の解体時には、アスベストの点検済みの表示が義務付けられています。そのため、もう日本のアスベスト問題は解決したのだろうと安心している方がいるのも無理はないかもしれません。
でも、一般の家や学校、そして公共施設にもまだ数多く残っていることを知っている人は少ないのではないでしょうか?
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