家庭での防災対策費は1年で約2割減少(写真はイメージです)

住友生命保険は2日、「スミセイ『わがやの防災』アンケート 2017」と題した、家庭の防災対策や防災意識に関するアンケート調査の結果を発表した。約75%が何らかの防災対策を行っている一方で、ほぼ同数がこの1年新たな対策をしていないことがわかった。インターネットによる調査で、回答は男女500人ずつの1000人。

以前から実施している家庭での防災対策(複数回答)について「特になし」は前年調査比4.1ポイント減の25.3%で、74.7%は何らかの対策を行っている。1位は「非常用飲料水の備蓄」41.3%、2位が「非常用食品の備蓄」35.7%、3位は「非常用持ち出し袋の準備」31.4%。

この1年で新たに実施した防災対策(複数回答)については75.9%が「特になし」で15.7ポイントの大幅増。2016年に熊本地震のあった九州でも76.7%だった。この1年での防災対策の費用は2501円で、前年調査から706円減となったほか、57.7%が「0円」と回答。「0円」は20代と30代が61.5%、40代が62.0%で、若年層ほど防災に費用をかけない傾向となっている。

(了)