シートベルトが守るペットの命
米国では32の州で着用義務
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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重要なペットのシートベルト
近年、飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、また、社会全体の飲酒運転へのモラルの向上、取り締まり&罰則強化、自動車安全性能の大幅な向上などにより、衝突車両が大破して中に挟まれた運転手や同乗者が死亡する事故は減少傾向にあります。
ただ、ペットを乗せることを前提とした車のデザインも増え、社会的にペット連れのドライブなどの同乗割合は高くなってきています。しかしアメリカのように同乗するペットのシートベルト着用義務が法律などで制定されていないため、着用率は低い。もしペットがシートベルトをしていない場合は、衝突事故など重傷を負うことが考えられます。
またペットがシートベルトをせず、衝突事故で運転者が挟まれて脱出できなくなった場合、レスキュー隊がドアを開けたとたん、ペットが道路に飛び出して交通事故に遭うという二次災害も想定できます。
最近ではペット同乗事故の予防策として、ペットにシートベルトを着けるためのさまざまな用具が販売されています。しかし安全基準などがないためか、ペットが装着しているハーネスの形状やシートベルトへの固定方法によっては、衝突のショックでハーネス外傷と呼ばれる、胸部や上腹部をハーネスにより急激に強く圧迫されて受傷する可能性があります。
下記のペット同乗時の各種衝突テストビデオをご覧下さい。
Scary Stuff! - 23 out of 25 Dog Car Harnesses Fail - NRMA 2013 Report! (出典:Youtube)
様々なスタイルのハーネスやケージ類がありますが、どのようなハーネスが安全で、どこにどのように固定するのが安全なのか、ケージについてはソフトケージ、ハードケージの固定方法など、いかにペットを安全に守るかによって、救命率が変わることもわかると思います。
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